より書き心地の良いペンを求めて…スラリVSスーパーグリップGを徹底比較レビュー

今回私がレビューするのは、ゼブラから発売されているエマルジョンインクボールペン「スラリ」です。

同じゼブラから発売されているフィラーレや、超極太のパイロット「スーパーグリップG キャップ式」との違いについて解説します。

ペン習字で使うアイテム選びに悩んだら、ぜひ参考にしてみてくださいね。

フィラーレの書き心地が良かったからこそ、気になる「スラリ」!

前回のレビュー記事でお伝えしたとおり、コスパに優れた高級ボールペン・フィラーレと出会った私。

日々、フィラーレならではの書き心地の良さを実感していたのですが、ふと以下のような思いに囚われます。

・芯径0.7mmのフィラーレで書き味が良いなら、1mmのボールペンを選べばより良い書き味を実感できるのでは?
・フィラーレと同様に、エマルジョンインクを使ったボールペンは他にないだろうか?

要は、「フィラーレには満足できたけれど、より良い書き味のボールペンを探したい!」というわけですね。

リサーチの過程で見つけたのが、今回紹介する「スラリ」です。

またスラリと一緒に見つけたのが、パイロット製・超極太の「スーパーグリップG」です。

パイロット・油性ボールペンスーパーグリップG極太1.2mm【10本】

スラリよりもさらに芯径が太く、1.2mmや1.6mmを採用しているこちらのボールペン。

「芯径が太くなるほど書き味が滑らかになる」とも言われていますから、ペン習字初心者にとっては気になるところですよね?

芯径が太いペンを探していて、スラリとスーパーグリップGのどちらを購入しようか悩んだときには、ぜひ以下のレビューを参考にしてみてください。

「スラリ」と「スーパーグリップG」、それぞれの特徴・違いとは?

では早速、それぞれを比較した結果からお伝えします。

★総合評価
・書き味    スラリの方が優れている
・持ちやすさ  スーパーグリップGの方が優れている
・デザイン   好みは分かれるもののスーパーグリップGの方がツウ好み

それぞれの項目別に、詳しい比較結果を紹介します。

★持ちやすさ

スラリとスーパーグリップGを持ち比べてみたとき、握りやすいと感じたのは、スーパーグリップGです。

スーパーグリップGは、直径約9mmの細身のラバーグリップを採用。

ペン習字初心者でも、ペンをコントロールしやすい形状になっています。

一方でスラリのグリップの直径は、フィラーレと同じ直径約11mmです。

スーパーグリップGには劣るものの、スラリが持ちにくいというわけではありません。

フィラーレと同様に、こちらも十分持ちやすく、疲れにくい仕様です。

★書き味

スラリとスーパーグリップGの購入を検討している方にとって、もっとも気になる項目が「書き味」ではないでしょうか?

今回のレビューで軍配が上がったのは、スラリです。

なめらかにスラスラ、というよりヌルヌルッとした感覚で文字を書くことができ、非常に気持ちの良い書き味を楽しめます。

エマルジョンインクの強みを生かした仕様と言えるでしょう。

スーパーグリップGも、旧来型油性インクを採用しているペンとしては、極めてなめらかな書き味を実現しています。

芯径が太いだけあると言ったところでしょう。

芯径1.2mmならスラリの1.0mmにかなり近いのですが、太くなればなるほど、カスレが多発しました。

書いているのに線が引けないストレスが生じることから、総合評価はスラリが上です。

ちなみにスラリを使用中は、ほとんどカスレは生じませんでした。

★インクについて

スラリのインクの色合いは、赤茶寄りの黒で、クッキリと濃いタイプです。

一方でスーパーグリップGは、青寄りの黒。

通常の油性インクとしては濃いのですが、スラリには及びませんでした。

ただし芯径が太いほど濃くなるので、濃さを求めるなら、芯径が太いタイプを選択すると良いでしょう。

両者ともに気になったのが、ぼた落ちについてです。

長い縦画の最後のはねや、画の途中で逆方向へと線を折り返す際に、特にぼた落ちが発生しやすかったです。

気温が高くなる夏場は、特に注意しましょう。

ただしぼた落ちについては、

・折り返す線を書く前にペン先をぬぐって、ペン先にたまったインクを除去
・線を書くごとにペンを回す(インクが一か所にたまらないようにする効果あり)

これらの対策を実施することで、幾分マシになります。

速乾性で優れていたのは、スーパーグリップGの芯径1.0mmおよび芯径1.2mmです。

書いた直後に指でこすっても、インクが伸びることはありませんでした。

芯径1.6mmになると、インクが伸びて少し紙が汚れます。

スラリの場合は、多少インクが伸びますが、水性ペンではないため、大きく広がるようなことはありません。

いずれも、ほとんど気にならないレベルでした。

水に濡れても全く滲まず、耐水性も申し分ないと感じられました。

★デザインや使い勝手について

透明軸にラバーグリップというごく一般的なデザインのスラリに対して、スーパーグリップGは少数派のキャップ式ボールペンです。

しっぽにかけて細くなっており、昔ながらのデスクペンを彷彿とさせる形状を採用。

スラリよりも、レトロな雰囲気を感じやすいでしょう。

ただ使うたびにわざわざキャップを外さなくてはならないスーパーグリップGは、「何かをしながらメモをとる」ような場面では、使いづらさを感じます。

活躍の場が広いのは、スラリの方かもしれませんね。

商品を使ってみた感想は?

実際に私がスラリを使ってみた感想は、以下のとおりです。

・少し粘り気のあるヌルヌルッとした書き味が快適
・書くことそのものを楽しめるので、ペン習字の練習のモチベーションが上がった!

ぼた落ちが気になるため、清書用には向いていませんが、練習用としては十分です。

特にその書き味に、病みつきになる方も多いのではないでしょうか?

また私は、ペン習字以外の使用方法として、

・KJ法などの思考整理術に
・忘れたくないことのメモ書き用に
・付箋紙のような小型紙片への情報記載用に

書くことが楽しく、また濃くはっきりとした文字が視覚に訴えかける効果も高いので、頭の中を整理するのに役立ちました。

書いた文字が太くてクッキリしているので目につきやすく、文字そのものがイメージとして脳に直接訴えてくる感じ、と言ったら伝わるでしょうか?

サインペンで書いた文字のような存在感がある一方で、絶妙な太さを実現しているので、小型紙片に文字を書いてもつぶれることがありません。

ゼブラの「スラリ」はこんなあなたにおすすめです!

今回の比較結果を受け、それぞれのおすすめタイプを分析してみました。

ヌルヌルッとした独特のタッチで文字を書きたいあなたには、「スラリ」がおすすめです。

エマルジョンインクならではの書き味を楽しめるでしょう。

中でも芯径1.0mmのものが使いやすいです。

低粘度油性は滑る感じがして馴染めないあなたには、「スーパーグリップG」の方がおすすめです。

芯径1.0mm以上を選択すると、好みの書き味に近付きます。

一方で、

・インクのぼた落ちは許せない
・ノートに小さい文字をぎっしり書きこみたい!

こんな人には、両者共におすすめできません。

ヌルヌルッとした書き味を楽しめる「スラリ」は練習用におすすめ

スラリの特徴は、なんといってもその書き味にあります。

握りやすさやぼた落ちという側面から見ると、より優れた商品があるのも事実。

しかし、このヌルヌルッとした独特の書き心地は、他製品にはないもので、ペン習字初心者のモチベーションを高めてくれます。

一方で、握りやすさや滑らかな書き心地にこだわりたいあなたには、スーパーグリップGがおすすめです。

どちらも練習用として、活用してみてはいかがでしょうか?

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